ゲド戦記
仕事に余裕があると、いろいろ考える時間というものが増える。そういう時にいつも読み返してきたのがこの本。
- 作者: アーシュラ・K.ル・グウィン,ルース・ロビンス,Ursula K. Le Guin,清水真砂子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1976/09/24
- メディア: 単行本
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ちなみにまもなく公開、スタジオジプリの新作映画、「ゲド戦記」はこのシリーズの第3作、さいはての島へ―ゲド戦記 3が原作である。
中学一年の時に読書感想文を書くために読んで以来、時々無性に読みたくなる時があって、全部、途中まで、途中から、合わせると数十回読み返してきた。読む者を引きつけるストーリー展開で一気に読むことができ、さらに読むたびに新しい発見がある。12歳の時には読み込めなかったことも今では読めるようになり、また心に留まる場所もやはりかつてとは異なる。
昔との違いはもうひとつ、今までは清水真砂子さんの訳でずっと読んできたが最近はル=グウィンの原作を読むようになった。
- 作者: Guin Ursula Le,Ruth K Robbins
- 出版社/メーカー: Puffin
- 発売日: 2010/07/27
- メディア: ペーパーバック
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内容はもう、何十回も読んで頭に入っているわけだから、多少理解できない箇所があっても問題にはならない。ところどころ原文と訳文のニュアンスの違いも楽しみながら、あぁここはそういうコトだったのね、とさらに新しい発見もある。
(ちなみに、訳者の清水真砂子さんの文章がジプリのサイト)に載っている)
これだけずっと読んでいる本なので、自分なりの「ゲド戦記」の世界観があり、前述のジプリの絵を見ると、正直やはり違和感がある。ジプリの新作品だから、やっぱり話題になって、初日には観客が押し寄せるんだろうなぁ。そうやって社会に「消費」されることも、なんだか少し気に入らない。